薬剤師の豆知識特集

 

TOP > 放射能のラジカル除去促進生活法

放射能のラジカル除去促進生活法

福島原発の事故以来、放射能の話題が上ることが多くなりました。薬学部には「放射化学」の講義があります。 薬剤師も色々ですが、特に病院に勤める薬剤師は医療に深く関わっているため、患者さんからすれば、放射能についてそれなりの知識があると思われがちです。 しかし、実態は国家試験でも放射能に関する問題はほとんど出題されません。医療のプロと見られることが多いことを意識して、最低限の知識は持っておきたいものです。

放射線

まず、混同されがちな、放射能、放射線、放射性物質、これらの言葉の意味です。例えで考えると分かりやすいでしょう。野球を例に取ってみます。
野球のピッチャーを放射性物質とします。この場合、ピッチャーの才能が放射能、ピッチャーが投げるボールが放射線です。 放射線には、α(アルファ)線、β(ベータ)線、γ(ガンマ)線、X(エックス)線があります。この中で身近なのはX線撮影に使われるX線ですね。

放射線が人体に及ぼす影響には、直接作用と間接作用があるというのも大事な点です。直接作用は、「放射線自体が直接体内のDNAを切断する」ことを指し、 特にα線を浴びた際には、内部被曝の影響が大きいので致死的になります。間接作用は、「@放射能が生体内の水分子からラジカルと呼ばれる攻撃性の高い物質を作り、 AそのラジカルがDNAに影響する」という二段階反応が起こります。

ラジカルは普段の生活で紫外線を浴びても作られ、身体を錆び付かせる活性酸素に限りなく近いものです。少量であれば、体内の酵素類によってラジカル除去促進されます。 しかし、ラジカルは全くなくても困るものです。なぜならラジカルは、感染症の際に細菌を殺菌してくれるからです。ですから、少量は必要ですが、 大量になると酵素類によるラジカル除去促進が追いつかなくなり、細胞膜などに攻撃をしてきます。これは老化やガンなどにつながる可能性があります。 このため、ラジカルはなるべく少量に抑えておく必要があります。

このように、放射能の話題からラジカルの話題までつながると、ラジカル除去促進のための生活法なども、薬剤師はアドバイスできた方が良いですね。 ラジカルは活性酸素に近いものです。活性酸素は老化の原因ですから、アンチエイジング効果のある生活を過ごすことがラジカル除去促進につながります。 食事に発酵食品や緑黄色野菜を取り入れる、ビタミンCやポリフェノールなどの抗酸化物質を含むサプリメントを摂取する等、効果があるでしょう。 薬剤師の方は、放射能とそれにまつわる基本知識を理解し、患者さんやお客さんへ正しく説明できるようにしておきましょう。

 

© Copyright 薬剤師の豆知識特集 All rights reserved.