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投薬時間帯で変わる薬の効き目

最近では科学技術や医療技術の発達によりこれまでにない薬が開発されるようになってきました。多くの製薬会社は新薬開発に多くの時間と費用をかけて、 より病気に効果のある新薬を開発するようになっています。また、こうしてできた新薬には最新技術に関する特許料が含まれているため非常に高価なものになっており、 発展途上国や先進国でも所得の低い人にとって購入するのは困難といえます。

このように、最近では薬の開発や価格が以前と比べて進歩したといえますが、薬の投薬時間帯によって薬の効き目が異なることも最近判明してきました。 これは、人間にある体内時計のリズムを活用して薬を投与するいわゆる時間治療と呼ばれるものです。

この時間治療は、薬剤師が処方した薬が有効に作用しやすいまたは副作用が出にくい時間帯を狙って薬を処方することで患者に対する治療効果を高める方法のことです。 この時間治療が分かってきた経過として、薬剤師が投与する薬も体内時計の影響を大きく受けて、薬を活用する投薬時間帯によってその効果や副作用の大きさが変わってきたと分かってきたからです。

例えば、狭心症の場合朝に血圧が上昇し、夜に血液が低下しますが、血圧が上がりやすくなる深夜から早朝にかけて狭心症の発作が起こりやすくなります。 このため、このようにきめられた時間に症状が起きる病気の場合は、薬剤師はその投薬時間帯に効果がある薬を処方することで、狭心症患者の発作を止めることができます。

薬

また、薬には副作用があります。決まった時間に薬剤師から処方された薬を飲まないと副作用が出る可能性があります。例えば、食欲を抑制する薬であるマジンドールは、食欲を抑える働きとは別に、 人の意識を覚醒する作用があるため、決まった時間に飲まないと睡眠が妨害される可能性があります。

このように、薬を活用する場合は、その薬の効用だけでなく、その薬の効用を最も高くする投薬時間帯やその薬を飲むことで副作用が最も出やすい時間帯を知っておくことが重要になります。 また、薬のプロである薬剤師も患者に対してそうした薬の効きやすい投薬時間帯や副作用が出やすい時間帯を教えてあげることも重要になります。薬剤師がこのようにすることで、 より少ない薬でより高い効果が得られることになり、患者のためだけではなく、薬代をはじめとした医療費削減に大きく効果があると言われています。 そのため、今後の日本にとってもこうした薬の効果的な投薬時間帯は重要になります。

 

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