薬剤師の豆知識特集

 

TOP > プライマリ・ケア認定薬剤師制度とは

プライマリ・ケア認定薬剤師制度とは

プライマリ・ケアとは初期医療のことを指し、 ひと言で言うと、相談にのってくれる総合的な医療のことです。 プライマリヘルスケアの一部とされ、難しく詳しい言葉で説明すると患者のあらゆる健康上の問題に対して、総合的に対応する保健医療福祉機能のことです。

アメリカでは古くからこの考えが根付いており、アメリカの地域住民は病気やケガなどで病院に向かう際には必ず近隣のかかりつけの病院のプライマリ・ケアの専門医に相談してから、 対処法を仰ぎ、プライマリ・ケア専門医の判断によって改めて大病院にかかるかどの専門医にかかるのかが決まります。

医師

これらのサービスは日本では現在欧米などとは異なり、プライマリ・ケアを専門とした医師は存在しないため、 一般病院や開業医では外来患者に対して一般の内科医や小児科医によって提供されています。そのため、日本のプライマリ・ケアは諸外国と比べると時代遅れといえます。 そこで最近ではより医師より身近な薬剤師に対して生活上の健康の不安解消や、医薬品の利用に関係する相談相手としてのプライマリ・ケアが期待されています。

従来、医師の役目であることが多かったプライマリ・ケアですが、本来のプライマリ・ケアの意味は米国国立科学アカデミーが1996年に提唱したものであり、 国民のありとあらゆる健康上の問題や、疾病に対して総合的、そして継続的に対応する保健医療福祉機能のことですからむしろ医師より身近な存在である薬剤師が プライマリ・ケアの担い手として期待されるのは理にかなっています。

こうした期待を受けて作られた制度が日本プライマリ・ケア連合学会が運営するプライマリ・ケア認定薬剤師制度です。 プライマリ・ケア認定薬剤師制度は2011年2月21日に薬剤師認定制度についての第三者評価期間である公益社団法人 薬剤師認定制度認証機構により、特定領域認定制度として認証されました。

プライマリ・ケア認定薬剤師は調剤のほか、服薬指導や健康全般のサポートを担います。そのため薬の知識はもちろん、 それ以外にもコミュニケーション能力や疾病に関わる情報が必要とされています。つまりプライマリ・ケア認定薬剤師は身体的な治療だけではなく、精神的な治療も含めて、 地域住民一人ひとりに対してケアしていくものといえます。むしろ健康や医療の知識や栄養のサポートがメインとなってくるかもしれません。

現在、日本は高齢化社会の一途をたどっており、在宅医療はさらに増えてきます。同人に地域で医療に取り組むプライマリ・ケア認定薬剤師としての資格も需要が拡大するものと考えられています。

 

© Copyright 薬剤師の豆知識特集 All rights reserved.